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後悔したくない!知っておきたいオールセラミックのメリット・デメリット


笑ったときに銀歯が見えることにコンプレックスを感じることはありませんか?そのような悩みを解消する方法として、オールセラミックがあります。しかしオールセラミックとはいったい何なのか、いまひとつ分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここではオールセラミックのメリットとデメリットを中心にご説明します。



オールセラミックとは

オールセラミックとは、金属を全く使わない陶器素材で作られた歯の詰め物や被せ物で、透明感のある白さが特徴です。

オールセラミックのメリット

審美性が非常に優れている

透明感のある白さのため、口を開けたときや笑ったとき、銀歯のように目立ちません。周りの歯と馴染むような色合いで作製されるため、天然歯に近い白さが再現されることから周りの歯と調和し、美しく自然な口元を作り出してくれます。

また神経のない歯は根元を中心にグレーがかったように変色してしまいます。この変色はホワイトニングでは白くならないため、オールセラミックでの治療が有効です。このように、審美性にとても優れているところがオールセラミックの最大のメリットです。

二次カリエスになりにくい

金属の被せ物や詰め物は見た目ばかりがデメリットとして挙げられますが、それ以上にデメリットとなるのが「二次カリエス」です。二次カリエスとは、虫歯治療を行った歯が再び虫歯になることを言い、金属を使った詰め物や被せ物でよく起こります。

金属と歯は密着性がやや劣り、唾液などが少しずつ入り込んで接着剤を溶かしていきます。そこにできた隙間に虫歯菌が入り込み、内部で虫歯が進行します。特に神経を取った歯は痛みを感じないため自覚症状がなく、定期検診などで発見されるケースがほとんどです。

二次カリエスになると金属を外して再治療となります。そして二次カリエスは再発を繰り返す可能性が高いため、最終的には歯を失ってしまうことになりかねません。この二次カリエスを防ぐためにはセラミック治療が有効です。セラミックは歯と接着剤との接合性に優れており、唾液や虫歯菌の侵入を防いでくれます。二次カリエスは厄介なので、再発を防ぐためにはセラミック治療が有効です。

変色しない

オールセラミックは素材上、変色しません。前歯の治療の場合、保険適用でも白い素材の被せ物ができますが、素材がレジンというプラスチックです。また、裏側と内部には金属を使用します。

レジンは傷つきやすく、年数が経つにつれ変色し、黄ばみが強くなります。周りの歯と比べて変色が目立ち、また歯ぐきとの隙間も出てくるため3~5年ほどで作り替えが必要になってきます。それに対しオールセラミックは傷つきにくく変色しないため、黄ばみや変色の心配がありません。歯との密着性も優れており、歯ぐきとの隙間ができにくいため、良い状態を保つことができます。

特に前歯は目立つ場所なので、オールセラミックのメリットが生かされるでしょう。

金属アレルギーや歯ぐきの変色の心配がない

オールセラミックは金属を一切使用しません。そのため金属アレルギーの心配がないことも大きな特徴です。また金属の被せ物を使った場合、歯ぐきの黒ずみがよく見られますが、これは経年劣化で起こる現象です。年数とともに接着剤が唾液などの影響で徐々に溶け、そこから金属がイオン化して歯ぐきを黒くしてしまいます。

特に前歯の場合、保険適用の被せ物は裏側と内部に金属が使われているため、歯ぐきの黒ずみが目立ってしまいます。オールセラミックはその名のとおり、内部も全てセラミックで出来ているため、年数が経っても黒ずむ心配がありません。

そしてオールセラミックでは土台も金属ではなく、ファイバーコアやレジンコアと呼ばれる白くしなやかな土台が使われます。メタルフリーであるセラミック治療は、体にもとても優しい治療法です。


オールセラミックのデメリット

衝撃に弱く、割れやすい

金属の被せ物は強度が強く、割れることはまずありません。しかしオールセラミックは金属に比べるとやや強度が劣り、割れることや欠けることがあります。特に噛み締めや歯ぎしりのクセがある方は、クセが出るたび奥歯に大きな負担がかかります。

またスポーツで一瞬の力を必要とするときに奥歯をグッと噛み締めることがありますが、このような場合も割れてしまう可能性があります。衝撃にも弱いため、顔面を激しくぶつけてしまったときにオールセラミックが欠けてしまうことがあります。

歯を削る量が多くなる

被せ物を作るときに歯を削りますが、金属の被せ物に比べてオールセラミックは歯を削る量が多くなります。金属は強度が強く、被せ物が薄くても強度に心配がありませんが、オールセラミックでは強度の点からセラミックの厚みを増して作る必要があります。そのため歯を多く削らなければならないことがデメリットのひとつと言えます。

費用が高い

オールセラミックは自費診療です。そのため保険診療と比べると治療費が高額になります。例えば保険適用の前歯(前装冠)の場合、3,000~4,000円くらいの費用で作製できますが、オールセラミックで前歯を作製する場合、8万~15万くらいが相場と言われています。

クリニックにより値段の相違はありますが、高額となるため注意が必要です。


後悔しないためのポイント

機能の回復だけでなく、見た目も美しくしたいという希望を叶えることができるオールセラミックですが、治療後「高いお金を出して治療をしたのにこんなはずではなかった」と後悔するケースも存在します。特に前歯を綺麗にするためにオールセラミック治療を選択した場合、出来上がりによっては自分の希望ではない形や色味になる可能性があります。

オールセラミック治療を行う際は、説明やカウンセリングをしっかり行ってくれるクリニックを選ぶ必要があります。色味をシミュレーションする、仮歯を本物に近く作製し、イメージと相違がないようにするなど、事前にしっかりとカウンセリングし、納得のいく治療を受けるようにして下さい。

またオールセラミックを長持ちさせるためには定期健診で汚れをとったり噛み合わせの異常がないかなどを確認する必要があります。定期健診をきちんと受け、良い状態を保つことも大切なポイントです。

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